メガリdeもて耐・・・7時間耐久編

長くなってしまったので記事を2つに別けました。

8月26日(日)
「2012 もてぎオープン7時間耐久ロードレース“もて耐”開業15周年記念大会」
にメガリで参戦した時の記事、7時間耐久編です。


(メガリdeレース中の、メガリジャパン片岡社長)

 

 

◆オープニングセレモニー 

前日の25日に予選が終わり、26日は決勝日。
スタート前に決勝前ブリーフィングや、オープニングセレモニーが行われます。

その決勝前のオープニングセレモニーで、いきなりイベントがありました。
丸山さんがパーフェクト賞の受賞です。


(開始前セレモニーで、パーフェクト賞を受賞した丸山さん)

もてぎがオープンした15年前の第1回から、毎年欠かさずもて耐に参戦しているライダーとして受賞! 招待状もいただけたようです。しかし15年間途切れず参戦はすごい・・・。

第1回もて耐では、メガスポーツのCBR1100xxで参戦。普通使わないような重量級マシンで挑戦し、予選5位、決勝7位の記録を残したらしいです。私がまだバイクと言う物に出会う前の話しなので、リアルタイムで当時を知っているわけではありませんが、丸山さんはこの頃から普通とはひと味違った挑戦を続けていたようです。メガリでの挑戦も、後日伝説になっているといいな・・・。

http://www.tamiya.com/japan/products/14079cbr1100xx/index.htm
(タミヤのプラモデルにまでなってるCBR1100xx WITHMEカラー) 

 

 

◆もてぎ7時間耐スタート

比較的順調だったBチームマシンと比べ、結構苦難の連続だったAチームマシン。

最初の苦難は、なんと予選日にカスタムしたエンジンが破損してしまいました。
そこから決勝に向け、急遽予備エンジンに交換を行いました。
その影響もあり、決勝は最終グリッドからのスタート。

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スタートの第1ライダーは丸山さん。さすがは大大大大ベテランレーサー。すさまじいスタートの速さを見せつけます。

 

◆77位からの追い上げ

Aチームの操るメガリはさすがです。我々オーナーチームとは比べものにならないです。我々と比べてレース経験豊富な片岡社長はもちろんのこと、とりわけ丸山さん、神永さんの走りはさすがに強烈です。

ただほかマシンと比べて、絶対的なタイムはどうしても一歩遅れ気味。かわりに、燃費の良さがひとつの頭が出ているのがメガリ。

多くのチームが1時間少々でライダー交代&給油に入っているのに対し、メガリがピットインしたのは、ルール上1ライダーが走ることの出来る時間の限界、90分ギリギリまで走っていられました。しかも、戻ってきてもまだガソリンは残っている状態でした。

後は給油しながら、片岡さん、神永さんと続きます。4時間付近での最高順位は20位ぐらいまで上昇! 77位から見事な追い上げでした。

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神永さんのヒジを擦りそうなほどの激しい走り。コーナリング勝負のメガリの迫力がすごい。私のような駆け出しが操るメガリとはまるで違います。

 

◆そしてついに・・・無念のトラブル

順調にレースは進みます。燃費が良いので給油タイミングが上手く決まると順位が伸びていきます。前日のBチームが完走した4時間を走りきってレースはいよいよ後半戦。

そんな中、5時間付近でついに・・・トラブルが発生してしまいました。

片岡さんにライダー交代後、しばらくしたところでピットイン。
なんと・・・マフラーが脱落してしまいました。

今回Aチームマシンに採用していたのはインドネシア製のレース用マフラーです。
その取り付け用ステーが長時間の連続走行に耐えられず、折れてしまったのです。

そしてピットに戻ってきた時、第2のトラブルがフロントブレーキに併発していました。ブレンボにそっくりなフランド製ブレーキに、どこからかエアがかんでしまっていたようです。


ここからはメカニックが戦う時間。
急遽予備マシンについていたノーマルマフラーに付け替えを実行。レース車検場まで持って行き、緊急レース車検を受けて新マフラーを登録。

マフラー車検が終わったら、怒濤の勢いでブレーキASSYそのものの交換です。
早い! これがレース経験豊富な、プロのメカニックの実力か!! あっという間にブレーキ丸ごと交換を完了させました。非常に素早いのに正確な作業。私が同じ作業をしたら20分以上かかることでしょう。

美しい仕事に惚れました。戦うメカニックの輝く仕事ぶりは素敵すぎです。


(こんなに格好いいメカニック仕事を間近で直接見たのは初めてです!)

 

◆再スタート・・・そしてチェッカー!

素早いピット作業とは言え、マフラー換装、車検の受け直し、ブレーキの交換などなど・・・さすがに小一時間のロスが発生。瞬間20位ぐらいまで上がっていた順位も、残念ながらマシントラブルで大きくダウン。

交換したパーツは、マフラーも、ブレーキもノーマルメガリの物。残り1時間弱、チェッカーに向けて再始動します。トラブルが立て続けに発生してしまったため、これでチェッカー直前にエンジントラブルでも発生したらと・・・。ピットで帰りを待つチームも、また何かあるのかと心配しています。

そして・・・17:00・・・無事69位でチェッカーを受けました!


完走記念撮影。ライダー・メカニックだけでは無く、本当に多くのピットクルーが一丸となって戦い、そしてレースを楽しみました。そして・・・カメラマンやっていたので集合写真に入り損ねた!

 

◆レースでのデータを生かして

今回トラブルが起きたのは、社外マフラーのステーと、社外ブレーキ。

メガリワンメイクレースをやっているインドネシアで、使われていた実績から採用したパーツです。しかし、インドネシアではもてぎのような国際コースで、国際ライダークラスの走りで長時間走りつづけたことはないはず。この2パーツが長期間のハードなレースに耐えられなかったようです。

レースとしてはマシントラブルが発生してしまったのはだめですが、社外パーツ部分を抜かした本来のメガリパーツ自体は耐久レースに耐えてくれました。7時間耐久なんて本当に持つのか!? 頭の片隅でそんな事を何度も思ったこのレース。メガリオーナーがこんな事を言うのはアレなんですが、2チームそろってメガリの車体そのものにトラブルが出ずに完走できたのは意外でした。

今回はメガリの弱点であるメチャクチャ重いノーマルホイールの変更がギリギリで間に合わなかったりなど、まだまだ改善の余地があるようです。現在の仕様でも77位→20位まで上がって行ったときにはかなりの興奮物でした。もう少しテストが進めばさらに安定した順位も狙える!?

この耐久レースに向けて、何台ものメガリを、エンジンをばらして、組み替えて、様々なパーツを試して、また組み替えて。途中、組み合わせで私のマシンにも発生しているリアのブレが再現したり。それを解消しようと試している内に、意外な点に気がついたり・・・と、市販車へフィードバック出来るようなデータがかなり取れたとのことです。

もて耐中、片岡社長から色々お話を聞いていて思ったのは、とにかく本当にバイク&レースが好きな方だと言う事。今回得られたデータを元に、対策パーツや改良パーツ等、さらには見た目だけでは無くより楽しく走れるオプションパーツへと。

メガリを楽しくするための野望に燃えていらっしゃいました。今回のデータを元に、メガリが今後より良く、さらに楽しめるマシンになる事を期待してます。


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