メガリ純正タイヤ(IRC RX-01)について

日本仕様のメガリ250R純正タイヤとしてついているIRC RX-01。
「純正でついているタイヤ…しかもIRCってあまり聞かないメーカーけど、速攻交換しないと危ないじゃないの?」
そう思って気になっている人も少なくないと思います。

サーキット走行用途での「メガリ+IRC RX-01」についてのレビューをします。

IRC RX-01
(純正で入っているIRCタイヤ。予想以上に良いタイヤです)

 

◆IRCってどんなメーカー?

IRCは、小排気量やエンデューロタイヤなどに力を入れている日本のメーカーです。4輪用タイヤを作っていないためか、ブリジストン、ダンロップなどに比べてあまり名前を聞かないです。そのため「どこの国のタイヤよ?」と思ってしまいますが、井上ゴム工業 (Inoue Rubber Company)という、歴とした国産メーカーです。

 

◆実際にサーキットを走ってみて・・・

まず結論から行くと「焦って交換する必要は無い」

予想よりもかなりグリップします。1月、2月の寒い時期のサーキットユースでも、結構しっかりと溶けてくれて、イケイケに走れます。


(2月の寒い朝でも、しっかりグリップしてくれます)

高速コーナーで寝かしこんで行ったときの滑り出しも分かりやすく、怖くなく、安心してコーナリング速度を上げていけました。ノーマルメガリ250Rならば、タイヤのグリップ限界の前に、ステップの限界と、サスの限界が来ます。

2/11に袖ヶ浦サーキットを走ったとき、寝かせすぎでステップを強く擦りすぎてしまいました。その瞬間ステップを支点にリアがダダダダッ! と流れていきました。「ああ、こりゃ転倒した。赤旗だしちゃったか…」と覚悟しましたが、意外にもそこで持ちこたえてくれました。


(妙に長い純正ステップ。擦れて抵抗になってリアが流れた…が転倒無し)

私のようなへなちょこライダーの意見は参考にならない? ごもっとも。
国際ライダーに私の車体に乗ってテストしてもらいましたが、「高速コーナーでリアサスの限界が来て、タイヤがダダダッ流れていったけど、持ちこたえてくれた。おもったよりも良いタイヤ」とのレビュー。

 

◆交換しなくても平気?

正直、最初は私も「速攻ブリジストンの003STに交換しよう」とか思っていました。今はもうしばらく…少なくてもレース出場する前ぐらいまでは、このままで良いかな? とおもっています。

RX-01は、メガリにとって最高で超ベストなタイヤ!! ・・・とまでは言いませんが、ある程度のレベルならばサーキット走行用途に使っても、ノーマルメガリ250Rならば十分走れる性能を持っています。よりレーシーなハイグリップタイヤにすると、温間時グリップは上がっても、ウェット時や冷間時のグリップが低下する傾向が強いですし、大半のライダーは急いで変えるメリットはあまりないと思います。特に峠などの公道レベルだったら、このタイヤのグリップ限界まで持っていくのは、安全性含めて至難の業かと…
※ただし、峠で「カメッ! カメッ!」言いながら、ガードレールキックターンするような走りをする場合は除く

 

◆まとめ

【一般レベルだったら、無理に履き替える必要は無い。交換時期になってから次のタイヤを選べばOK!】

「タイヤのグリップとか良くわからないけど、なんか不安だし、ハイグリップタイヤって響きが格好いいから履き替えた方が良いかな?」
それぐらいの考えでしたらこのままで十分です。逆にメガリ250Rでこのタイヤのグリップじゃ足りない走りを出来るレベルの人になれば、こんな記事を見るまでも無く自力で判断できると思います。

車体価格の安さも売りのメガリ。十分な性能な純正装着タイヤをいきなり買い換えて、無駄な出費をする必要は無いと思います。そのお金を、安全のプロテクター類やタンクバッグや快適装備、ツーリング先でのおいしい食べ物に使った方が賢明です。もしくはレンタル装備でサーキットデビューもありです。バイクの楽しい世界が一気に広がります。

改めて読み直すと、IRCベタ褒めの様な記事に見えなくもないですが、実際には純正でコストパフォーマンスの良いタイヤを選択した、メガリジャパンを褒めている記事です。

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※IRCのステマだったり、袖の下をもらったりしてはいません。
むしろブリジストン様からはステッカーとジャケットを…げふんげふん。

※この記事でIRCファンが大幅に増えると予想されるので、IRC広報様からの袖の下を大募集しております。
※もちろんタイヤのカスタムも、バイク乗りの重要な楽しみのひとつなので、性能関係なしに交換して楽しむのもありです。
※執筆時のインプレは、完全ノーマル時でのものです。ステップも長いノーマルの状態です。
ショートステップにしたり、社外ステップにした場合は、また感想が変わるかも知れません。
※これはRX-01のレビューではなく、ノーマルメガリ+RX-01でのレビューです。


メガリ純正タイヤ(IRC RX-01)について” への1件のコメント

  1. 追記:
    ブリジストンのハイグリップタイヤ、「BT003ST」とウェットコンディションのサーキットで乗り比べてみました。当たり前と言えば当たり前の結果ですが、やはりウェット路面でのグリップは、003STよりも上でした。

    RX-01ではがっしりグリップしてくれるコーナーでも、003STでは寝かしていくとタイヤの滑り出しがかなり早かったです。これなら、レインタイヤが使えないレギュレーションのレース(ネオスタ等)で、レインタイヤ代わりに用意するのもありかもしれません。

    公道でもウェットに強いのは心強いですね!

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