車体ブレ問題の診断

まだ日本に上陸してまもないメガリ。走りが軽快で非常におもしろいバイクですが、残念ながらちょこちょことトラブルがあるのも事実(ただし、改善対応は早いです)。

前に、いままでに発生した問題点を記事としてまとめました。その中でも、個人的に一番でかかった問題「車体のブレ」の症状と診断方法を、掘り下げて紹介いたします。

不具合概要
一定以上の速度を出すと、車体が激しく振動しだす。

◆不具合の発生

去年末もてぎで走らせたとき、車体に激しいブレが生じました。S字コーナー、右バンクさせながら全開でぬけるときに症状が発覚しました。もう、マッサージ機のようにガガガガガッ!車体が激しくブレます。膝すりながら、ガガガガガッ! 飛ぶんじゃないかと冷や冷やしながら、ガガガガガッ! 毎周S字コーナーをガガガガガッ! とさせながら走ってました。


(130Rを抜けた後のS字コーナー、右バンク時)

 

◆プロによる診断

その走行枠が終わった直後、プロライダーに診断してもらいました。チェックして頂いたのは、WITHMEの神永暁さん。丸山さんと共に、去年(2011年)の3月から日本版メガリ開発に協力し、何度もテスト走行を行っていた、「メガリでサーキット走行」の大ベテランです。

実際にコースに出て診断してもらったところ、実はコーナーだけでなく直線でも症状出てたとのこと。ピットインし、すぐにリアスタンドに乗せて確認したところ・・・ホイールバランスがおかしい車体のごとく、リアタイヤがブレまくっていました。

う…。単気筒の振動だと思っていたら違ったようです。この辺は、前から何度もメガリに乗ってきた人だからこそわかる所ですね。症状出てから数十分後には診断が終わる体制はすばらしい。

 

◆原因と対策

原因は前記事で書いたとおり、スイングアームの締め付け不足らしいですす。既定トルク10キロで締め付けるボルトが、実は10キロの後しばらく10キロで回り続ける。そのため、10キロになった瞬間に締め付けを止めると、スイングアームが緩くてガタガタするようです。ただ締めすぎると、今度は動きが渋くなるので注意が必要です。

私の車体は、一度完全にバラして、グリスアップも含めて組み直していただきました(グリスの量も明らかに少なかったようです)。ついでにホイールバランスもとりなおしてもらいました。

この対策をやってもらってからは非常に快適! コーナリングが楽しすぎです! さらにタイムもメキメキ上昇しました! これがメガリ本来の性能だったのですね!

◆診断方法

「震動と言っても、もともと単気筒で震動強めだから、良くわからないよ!」
ごもっとも。私も前乗っていたKDX250SRと比べて、別段酷い震動だと思わなかったので、サーキット走行するまでわかりませんでした。

簡単に診断する方法を動画で紹介します。
ええ。単に最近覚えたYouTubeを張ってみたいだけです。ええ。

YouTube Preview Image

もし、試してみてリアを中心にゆっさゆっさ揺れる方は、締め付けチェックor販売店に相談してみるといいと思います。車体を押さえてないと不安になるぐらい、かなり激しくゆれます。

サーキット走行だとメチャクチャ怖いですし、街乗りでも無駄に振動があるので疲れるし、良いことはありません。車載動画が酷くブレて、見られたモノじゃないのもコイツが原因かも(大半は手ぶれ防止機能が悪さしてます)。

◆メガリジャパンはかなり本気!?

これらの問題は、次々とメガリジャパンにフィードバックしているようですので、初期ロットじゃなければ対策済みだと思います。

また先日聞いた話では、なんでも今メガリジャパンの社長が生産工場に乗り込み直接指示を出しているようです。今製造しているロットからは、生産スピード落としてでも組立品質上げる計画にしているらしいです。予約もたまっているだろうに、生産速度落とすとは…うーん、本気だ!

いろいろ解ったうえで、二台目、三台目としてメガリを選んだ人はともかく、初バイクとしてメガリを買う人が悲しい思いをしないよう調整してくれるのは大歓迎ですね!

品質が向上して、初心者の間口をますます広げるバイクになってほしいです!


車体ブレ問題の診断” への1件のコメント

  1. ピンバック: リアがぶれる症状の原因がついに究明 | メガリdeサーキット

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